読み物コーナー 店主よしだの『久留米絣への想いと私の宝もの』
4.伝さんファン
7年程前、故郷大牟田で39年ぶりに小学校の同窓会をするというので出かけたときのことです。
「吉田さんは、小学生の時から、絣屋になりたかったの?」と聞かれました。
「いいえ、でもどうして?」すると「6年生の頃、吉田さんが皆に、井上伝の紙芝居を作って読んでくれたよ。ぼくもその時初めて井上伝のこと知ったから、良く憶えている。」と。
驚きました。本人がすっかり忘れていたこ
とをよくぞ憶えていてくれました。そうです。図書の時間に何度も井上伝の伝記を読んでいたのは良く思い出して、その頃の伝記どこかにないかなといろんな人に探してもらってはいたのです。が、紙芝居を作ったことはすっかり忘れていました。
当時から、伝さんフアンだったのですね。母が、子供の頃、実家で農家の奥さんたちが織った久留米がすりの反物を届けにきて、そこに久留米の商人が受け取りにきていたこととか、母の母も反物を織っていたとか、そんな話を夢のようにきいていましたから。
子供の頃はまさか自分が絣屋になるとは思ってもいませんでした。ただ、ずっと織りのこと布のこと、とくに綿が好きで、いろいろ見て歩きました。日本のもの、外国のもの、、。
- 久留米絣への想いと私の宝もの
- このコーナーでは店主よしだが久留米絣への想いや井上伝のことなどを不定期更新で綴っていきます。