読み物コーナー 店主よしだの『久留米絣への想いと私の宝もの』
5.絣もよう
かっての日本の家々の多くには機織機がありました。板張りの廊下の隅っこに、納屋にありました。
昼間家事や畑仕事が終わって、家族が寝静まった後に裸電球の下で母さんは無心に機を織りました。反物が織りあがる楽しみはもちろん、そのときだけは自分に帰れる楽しいときだったかもしれません。久留米がすりの反物はかってはそんな女性たちによって織られました。根気の要る仕事ですが絣の柄が繋がっていくのはすばらしいことです。
子供の頃母からそんな話を聞きました。明治の終わり、大正時代、昭和の始めごろのことです。
8年前から古布の見本帳を作り始めました。スタッフの日高さんが整理してく れています。なかなか進みませんが少しずつ時間をかけてやりましょう。見本帳
を眺めていると、一つ一つの布がいとおしくなります。
- 久留米絣への想いと私の宝もの
- このコーナーでは店主よしだが久留米絣への想いや井上伝のことなどを不定期更新で綴っていきます。