【お手入れアドバイス】

ーあっ、漂白剤がついちゃった!-
以前、お客様から相談がありました。
大切な友人を招いた日、藍木野の服を着ておもてなしをしましたが漂白剤がはねてしまって...と。
表面にぽつんぽつんと、漂白剤のあとが。白っぽく、くっきりと残ってしまいました。

ー何とかなりませんか?-
残念ながら、絣は糸染めですから、元には戻りません。
しかし、何とか目立たないようにしましょう。上から染色の色を重ねて。
織元さんにお願いして、目立たないようになりました。



<漂白剤をつけてしまったとき、即してほしいこと>
①タオルや布、紙で表裏両面から漂白剤の液を吸いとり、液がまわりに広がらないようにする
②そのあと、水洗いをして漂白剤を洗い流しましょう。

漂白剤がついたまま長く放っておくと布の糸が薬品やけしてしまいます。すると、その部分だけもろくなります。

ーお洗濯の方法ー
皆さんはどうされていますか?良い方法があったら教えてくださいね。

<藍木野スタッフSさんの方法>
①洗うものをきちんとたたんで洗濯ネットにいれます。
②手で押し洗い。すすぎもネットに入れたまま、押し洗い。
 しぼるときは、ネットのままぐるぐるとまいて、押してしぼる。
③ネットから出して、パンパンとたたき、しわを伸ばしてお風呂場のさおに下げて干す。
 そうするとアイロンがけしなくても大丈夫。(洗剤はアクロンやエマールなど) 

<お客様 Hさんの方法>
ネットに入れ、洗剤は入れず洗濯機の手洗いコースにて洗います。
たまに、シャンプーを少量入れます。シャンプーだと、なんだかつやが出るように思います。
絣の服は、あんまり洗わなくてもよいですよ。
ちょっと汗をかいたなと思う時は、着物のように濡らしたタオルで表裏からパンパンと押して汗をとります。
ブラシ屋さんは、ブラッシングをしてほこりをとると、そんなに洗わなくてよいですよ、とアドバイスしてくださいました。

<吉田>
わたしは洗濯機でガシャガシャ洗います。色は少しずつさめますが、それもまた味がでてきます。
スタッフみんなからはブーイングですが、まぁ実験と思って...。
これからは、大切なよそいきは丁寧に洗います。

参考になりましたか?
久留米絣は丈夫で長持ち。長く長く愛用できます。その上お手入れは簡単です。
最後に、干す時は陰干ししてくださいね!