【藍木野(あきの)】

藍木野は、久留米絣の手作り洋服店として、下北沢の本多劇場を出た通路を出たところの小さなコーナーでひっそりとはじまりました。一坪くらいの小さな店、ありあわせのハンガー掛けとテーブルの上に手作りの絣の洋服が並びました。1995年の4月2日のことです。
絣の暖かさ、手作りの暖かさに惹かれた人が、一人、二人と立ち止まり、今の藍木野を支えてくださっています。絣を通して、生涯忘れられない織元さんや人との出会いがありました。

【久留米絣】
久留米絣にたずさわる先人たちは、「よりよい柄を、よい染めを」と夢中になって追い求めてきました。ただひたすらに、良い柄に織り上がるように、良い色に染まるように、最後までやり通すことに至福の時を刻んできました。
その一途な思いが今なお脈々と伝わっています。 作る人も、求める人も心に魅せられる何かがあるのだと思います。
だからこそ、私たちも心を込めて、長く長く着ていただける一品を作りたいと思っています。

【藍木野のこだわり】
1.着心地の良さ:布をたっぷりと使い こだわり抜いた定番の形から仕立てました 2.仕立ての良さ:ベテランの縫製職人による技 3.良い素材:数ある久留米絣の中でも 藍木野の厳しい目で 選び抜いた反物のみを使用しています

久留米絣の洋服 お手入れ方法

★お洗濯方法

●水洗い、陰干しをして下さい。

※少量の中性洗剤で手洗いをされると長持ちいたします。

※漂白剤のご使用はお避け下さい。

※色落ちする場合がありますので、他の物と別洗いして下さい。


★保存方法

●直射日光を避け、暗いところにお仕舞いください。

着るほどに風合いが良くなる久留米絣の洋服。自然素材のやさしい着ごこちをお楽しみ下さい。

【お手入れアドバイス】

ーあっ、漂白剤がついちゃった!-
以前、お客様から相談がありました。
大切な友人を招いた日、藍木野の服を着ておもてなしをしましたが漂白剤がはねてしまって...と。
表面にぽつんぽつんと、漂白剤のあとが。白っぽく、くっきりと残ってしまいました。

ー何とかなりませんか?-
残念ながら、絣は糸染めですから、元には戻りません。
しかし、何とか目立たないようにしましょう。上から染色の色を重ねて。
織元さんにお願いして、目立たないようになりました。



<漂白剤をつけてしまったとき、即してほしいこと>

①タオルや布、紙で表裏両面から漂白剤の液を吸いとり、液がまわりに広がらないようにする
②そのあと、水洗いをして漂白剤を洗い流しましょう。

漂白剤がついたまま長く放っておくと布の糸が薬品やけしてしまいます。すると、その部分だけもろくなります。

ーお洗濯の方法ー
皆さんはどうされていますか?良い方法があったら教えてくださいね。

<藍木野スタッフSさんの方法>
①洗うものをきちんとたたんで洗濯ネットにいれます。
②手で押し洗い。すすぎもネットに入れたまま、押し洗い。
 しぼるときは、ネットのままぐるぐるとまいて、押してしぼる。
③ネットから出して、パンパンとたたき、しわを伸ばしてお風呂場のさおに下げて干す。
 そうするとアイロンがけしなくても大丈夫。(洗剤はアクロンやエマールなど) 

<お客様 Hさんの方法>
ネットに入れ、洗剤は入れず洗濯機の手洗いコースにて洗います。
たまに、シャンプーを少量入れます。シャンプーだと、なんだかつやが出るように思います。
絣の服は、あんまり洗わなくてもよいですよ。
ちょっと汗をかいたなと思う時は、着物のように濡らしたタオルで表裏からパンパンと押して汗をとります。
ブラシ屋さんは、ブラッシングをしてほこりをとると、そんなに洗わなくてよいですよ、とアドバイスしてくださいました。

<吉田>
わたしは洗濯機でガシャガシャ洗います。色は少しずつさめますが、それもまた味がでてきます。
スタッフみんなからはブーイングですが、まぁ実験と思って...。
これからは、大切なよそいきは丁寧に洗います。

参考になりましたか?
久留米絣は丈夫で長持ち。長く長く愛用できます。その上お手入れは簡単です。
最後に、干す時は陰干ししてくださいね!